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freeeとSmartHRのMCPを活用して、人事労務・経理をAIに自動化させる方法
· Plugy編集部
この記事でできること
freee MCP と SmartHR MCP を Claude Desktop に接続することで、以下のような作業をAIに指示するだけで処理できるようになります。
- 「先月の経費一覧を取得して、カテゴリ別に集計して」
- 「今月の未承認の勤怠申請を一覧で見せて」
- 「Aさんの有給残日数と今月の出勤日数を確認して、給与計算の参考情報をまとめて」
人事担当者や経営者が毎月行う定型業務の「情報収集と整理」をAIに委ねることで、判断・承認業務に集中できます。
前提条件
- Claude Desktop(最新版)がインストール済み
- freeeのアカウント(法人プラン)とAPIアクセス権限
- SmartHRのアカウントとAPIトークン
- Node.js 18以上(または Python 3.10以上、MCPサーバーの種類による)
Step 1: freee MCPのセットアップ
APIキーの取得
- freee開発者コンソール にアクセス
- アプリケーションを新規作成
- Client IDとClient Secretを取得
- OAuth2.0の認証フローを完了させ、アクセストークンを取得
Claude Desktopへの設定
~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json(macOS)を編集します:
{
"mcpServers": {
"freee": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@himaaanshu/freee-mcp-server"],
"env": {
"FREEE_ACCESS_TOKEN": "your_access_token_here",
"FREEE_COMPANY_ID": "your_company_id_here"
}
}
}
}
設定後、Claude Desktopを再起動します。
Step 2: SmartHR MCPのセットアップ
APIトークンの取得
- SmartHR管理画面 → 「設定」→「APIアクセストークン」
- 新規トークンを発行(読み取り権限で十分)
- サブドメインも控えておく(
yourcompany.smarthr.jpのyourcompany部分)
Claude Desktopへの追加設定
先ほどの設定ファイルに追記します:
{
"mcpServers": {
"freee": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@himaaanshu/freee-mcp-server"],
"env": {
"FREEE_ACCESS_TOKEN": "your_access_token_here",
"FREEE_COMPANY_ID": "your_company_id_here"
}
},
"smarthr": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "smarthr-mcp-server"],
"env": {
"SMARTHR_API_TOKEN": "your_api_token_here",
"SMARTHR_SUBDOMAIN": "yourcompany"
}
}
}
}
Step 3: 動作確認
Claude Desktop を再起動後、チャット画面で以下を試してみましょう:
freeeに接続できているか確認して、会社情報を教えて
SmartHRに接続できているか確認して、従業員数を教えて
正常に接続されていれば、AIがAPIを呼び出して情報を返します。
実践的な活用プロンプト例
月次経費精算(freee)
freeeで今月(2026年3月)の経費申請一覧を取得して、
以下の形式で集計してください:
- カテゴリ別の合計金額
- 未承認・承認済みの件数
- 金額上位3件の詳細
freeeで未処理の請求書を確認して、
支払期日が今週中のものを優先順に並べて教えてください
勤怠管理(SmartHR)
SmartHRで今月の勤怠データを確認して、
残業時間が20時間を超えている従業員を一覧で教えてください
SmartHRで有給休暇の残日数が5日以下の従業員を抽出して、
取得を促すためのメッセージ案を作成してください
2つのシステムを組み合わせた活用
SmartHRから今月の勤怠情報(総労働時間・残業時間)を取得して、
freeeの給与計算に必要な情報を整理してください。
従業員ごとに表形式でまとめてください。
来月の採用予定を踏まえて、SmartHRの人員情報とfreeeの経費データから、
部門別のコスト傾向を分析してレポートを作成してください
セキュリティ上の注意点
MCPでAPIトークンを扱う際は以下の点に注意してください:
- APIトークンは必要最小限の権限のみ付与する(読み取り専用で十分な場合は書き込み権限を与えない)
- 設定ファイルをGitなどのバージョン管理に含めない(
.gitignoreに追加する) - 定期的にトークンをローテーションする(最低でも3〜6ヶ月ごと)
- ログに機密情報が出力されていないか確認する
よくある質問
Q: freeeのMCPはどの操作まで対応していますか?
現在の主な対応機能は、取引先・請求書・経費・振替の参照・作成です。削除操作はAPIの制限上サポートされていない場合があります。最新の対応状況はPlugyのfreee MCPページで確認できます。
Q: SmartHRのMCPは個人情報を含むデータも取得できますか?
取得できるデータはAPIトークンの権限設定によります。給与情報など機密性の高いデータへのアクセスは、社内のポリシーに従って適切に制限してください。
Q: Windowsでも使えますか?
Node.jsとnpxがインストールされていれば、Windowsでも動作します。設定ファイルのパスが異なります:%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
まとめ
freee MCP と SmartHR MCP を組み合わせることで、月次の定型業務であった「情報収集・集計・整理」の大半をAIに委ねられるようになります。
特に「複数システムのデータをまとめて整理する」作業は、人間が手作業で行うと時間がかかるうえミスも起きやすいですが、AIが各APIを呼び出して一括処理することで、数分かかっていた作業が瞬時に完了します。
まずは読み取りのみの権限で試してみることをおすすめします。AIが返す結果を見ながら、どこまで自動化するかを慎重に判断していきましょう。